梅雨入り以来、お日様を拝める時間が減っています。
強い雨が降る時などは、外に暮らす鳥たちはこの雨を
どうやり過ごしているのだろうと気になります。
今回の野鳥ギャラリーでは、自然の中で頑張っている家族をお届けいたします。
早速、板津先生のコメントとともにお楽しみください。
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ヤマセミの家族ですが母親が亡くなってしまい、父親(一番前)が奮闘していましたが、疲れ気味でした。幼鳥は大きくなってはいましたが、まだ餌がなかなか取れずに親にねだっていました。いつもはブラインド・テントが必要ですが、テントが無くてもよい所ということで奈良まで行ってきました。朝4時起きで着くと早くもカメラマン10名が構えていました。実によい所で満喫してきました。
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冷たい雨は、野鳥のヒナにとって体温を奪って死に至らしめる大敵だそうです。
実は前回の野鳥ギャラリーでお届けしたオオタカのヒナたちも、
雨に打たれたり、
父親も母親も次々と巣に戻らなくなったため、
ついには4羽とも順番に死んでいってしまったそうです。
今回のヤマセミはパパが頑張ってくれているようですね。
パパの体の痩せ具合が心配ですが、みんな元気に乗り切ってほしいものです。
ちなみにアメリカでは親が育児放棄したヒナを保護する野鳥保護団体が数多くあります。
日本では野鳥に対しては手を出すなという方針らしく、目立った保護活動はありません。
お国柄の違いでしょうが、色々と考えさせられます。
板津先生、今回も素晴らしいお写真をありがとうございました!