無駄な修理は避けましょう―No.2

自転車の修理で最も多いのがパンク。
相変わらず多い金属、ガラス片が刺さるケース。
次いで、乱暴な乗り方が原因の、大きな段差などで起きるリム打ちパンク(ショックパンク)。
でも、これらの他に意外に多いのがバルブ(空気を注入する部分)の不具合によるものです。


(左)劣化により虫ゴムが破損し、バルブの銀色部分がみえてしまっている。
(中)正常な状態のバルブ
(右)虫ゴムをセットする前の状態

写真のように、昔からある虫ゴム挿入方式のバルブですと、昨今の猛暑などで劣化しやすく、
長いゴムの一部が破れて、そこから空気が漏れてしまう訳です。
ですから、愛車のタイヤの空気が抜けたとき、明らかなパンク以外の場合には、
取り敢えずこのバルブのゴムの部分(部品代としては10円以下です)を、
新しいものに取り替えてみて下さい。
大抵の場合、これでタイヤは正常な状態に戻ります。

ところが、中にはバルブ不良と普通のパンクが同時に起きている場合もあります。
そのため、お客様からパンク修理のご用命を頂いた場合、私どもはタイヤからチューブを取り出して水につけ、
穴のあいた場所を調べるという作業手順を踏まなければなりません。
その結果バルブ不良だけであっても、 作業時間は変わりませんので千数百円を頂戴しなければなりません。
もったいない事だと思います。

パンクかな?と思ったら、まずは虫ゴムを疑ってみるのも、無駄な出費を抑えられるいい方法かもしれません。

 

★ オススメ情報 ★
このバルブですが、最近は虫ゴム不要で耐久性に優れ、プランジャー式(スプリング式とでもいいますか)で
空気も楽に入る「スーパーバルブ」というものがあります。
クエストではこの「スーパーバルブ」の使用をお勧めしております。
スーパーバルブ:1セット 250円