無駄な修理は避けましょう

年間を通じて、とても多くのタイヤ交換のご用命を頂いております。

正直なところ、この作業は自転車店経営を支える太い柱のうちの1本となっておりますが…との余談はさておき、この大量のタイヤ交換のうち、長年よくお使いになり、接地面が磨り減ってからお取替えするというケースは意外に少なく、全体の50%に満たないというのが現状です。

多くの方が、日頃のエアー(タイヤの空気)不足が原因でタイヤの側面にひどいヒビ割れをおこし、それが中のチューブを傷つけ、パンクを誘発するという悪循環を繰り返されていらっしゃいます。

そこでよくお客様に申し上げるのが、

空気注入後、よほど力の強い方以外は片手で判断なさらぬよう、必ず左右の親指を重ねるくらいの位置で両手で思いっきり押さえて少しへこむくらい空気を入れてください

ということです。この点をお守りいただけば、タイヤの寿命はうんと長くなると思います。

商売として考えれば矛盾しているとのご指摘も受けそうですが、自分も消費者側に立てばとの思いでお話させていただきました。