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忙中閑話―その1

Posted on 03 9月 2008 by Master

誕生以来、100数十年を経て、なんと一日に500キロにもおよぶ走行を可能にした自転車。
オール鉄製,総重量30kgの実用車しかなかった私の幼児期(60年程前)から思えば、
7kg程度で仕上がっている現代のRACERは、まさに夢のような乗り物に思えます。
(トップ写真は最新の軽量車のうちの1台。重量なんと6.9Kg。 GIANT TCR ADVANCED T-Mobile)

50数年前、ウエスタン歌手だった小坂一也さんが歌ってヒットした『青春サイクリング』がラジオからよく流れていた頃、日本国内でもやっと5段変速付きの、いわゆるサイクリング車を見かけるようになりました。
それ以来、世界でナンバーワンの部品メーカーに成長したシマノを始め、スギノ、NITTO等の優秀な会社のスタッフの方々の大変な熱意が現在の隆盛を招いたものと思われます。
かつて、おびただしい程の発明、発見、改良がなされてきましたが、その最高に功績のあったものは私見ながらエアーを注入したタイヤ(チューブ)による路面からの衝撃吸収システムであると思います。
クッションのない木製のホイールを用いて、地面を蹴って進んだあの初期型の自転車―文字どうりのケッタ(名古屋周辺でしか使われていない俗語かも知れませんが)―と比較すれば、まさに天地の差を感じずにはいられません。

唯、この素晴らしい、エアーによる衝撃吸収システムにもあのパンクという唯一の難点があります。このため、数々の研究がなされてきましたが、解決の道は遠いようです。数年前、ノーパンク車という触れ込みで、各メーカーがこぞって製品化しましたが、ほどなく市場から全く消えてしまいました。それは、タイヤの中にエアー式チューブの代わりに、リングドーナツ状のウレタンを挿入したものでペダル回転もとても重く、 クッション性もかなり問題がありました。タイヤの部分で路面からの衝撃を吸収できないため、その衝撃が他の部分に伝わり、各ネジ類がすぐに緩んでしまったり、スポークが頻繁に折れたりしました。最もひどい例は、リムが割れてしまったのが数例ありました。
従って、現在の素晴らしい乗り心地を損なう事なくノーパンクのタイヤがもし開発されたら、自転車の歴史上、最大の発明あるいは改良になることでしょう。
もっとも、本当にそうなったら、修理でなんとか生きながらえている私などは、真っ先に路頭に迷いそうですが・・・(笑)

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